QCT-90  Man-Portable Satellite Terminal

重量20kg(ケースを含まず)と軽量でありながら、口径90cmの好感度アンテナを装備した、可搬型、衛星通信端末です。
僻地からの映像伝送や、災害時のBCP用途(電話・インターネットアクセス)に適します。
収納ケースは2種類用意されており、BCP用途には、ハードケース(キャスター付ですので、移動は簡単です。僻地からの用途には、ソフトケースによるバックパックが適します。



カタログのダウンロード (PDF/828KB)

 ハードケース
(キャスター付き)

バックパック
(ソフトケース)

組み立てと衛星補足  全行程2〜4分

@3脚をケースから取り出し、本体を載せます。

Aフィード・アームを前方へ押し出します。

B3枚に折りたたまれているアンテナを開き固定します。必要に応じて対風速ステーを使用します。

衛星の補足は、ビーコン信号のレベルが
最大になるよう行います。
全ての操作は、インジケーターの
指示に従っておこないます。
外部パソコン等をつなぐ必要はありません。

モデムの選択

iDirect TDMA Modem e150

Paradisedata DVB-S2X Modem Q-Lite

UHP TDMA/SCPC Modem UHP-210

以下のモデムを内蔵できます。ご注文時にご指定していただきます。左から、iDirect社 e150 TDMAモデム、DVB-S2X 対応、Paradisdata社DVB-S2X規格映像伝送用モデム Q-LITE, UHP社TDMA/SCPC UHP-210。用途によって、適するモデムが変わりますので、選択は代理店にご相談ください。
注:インマルサット社のGXサービス(Ka-band )用モデムは、下部オプションの項目で紹介しております。

周波数帯域の選択

Ka-band 5W型

インマルサット社が全世界をカバーするサービス(GX)用と、国内ではまだ使用されておりませんが、商用Ka-bandサービス用2種類があります。
GXサービスをご使用される場合、専用のモデム(下部オプションの項目参照)が必要です。

X-band 16W型

ミリタリーバンドの衛星専用、円偏波と特殊なフィーダー構造を持ちます。一般市販はいたしません。

Ku-band 15W型

標準的な用途のKu-band型、VSAT用途、3Mbps程度までの映像伝送に使用します。

Ku-band 40W型

上記のハイパワー仕様。6Mbps程度のHD映像を全国から伝送できます。

アンテナ全面に突き出たトランシーバーユニットは、4種類用意されおり。用途により交換してご使用いただけます。この部分を交換するのみで、周波数帯域をワンタッチで変更できます。

オプション

リチウム・バッテリー

QCT-90には、AC電源装置が
組み込まれており、通常はそちらの
電源で使用されます。
リチウム電源BOX(PPM)を使用すると、
AC電源の取れない場所でも、
3時間の連続運用ができます。

GX モデム

インマルサットのKa-band全世界サービス
“GX”専用の通信モデムです。
QCT90の裏側に背負う形で取り付けられます。